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あなたとカモミールティーを

【One long night time has gone】前編

こんにちはー☆
ただいま太鼓の先週のレッスンの録音を危機ながら論文中です(笑)
そしてずっと作成中だったSSをお昼食べながら書いてたら書き上がりました。
なので更新です。

頑張れ手塚くん!にするはずが気付いたら違うものになってました。
一瞬だけ「頑張れ手塚くん」になってるけど。
因みに私が言う「頑張れ手塚くん」は手塚くんがいじられかわれる話ですから(笑)
手塚くんが活躍する話ではありません。
手塚に対しては私はSです。多分。
いじる人はこまっきー&柴崎だろうなw
何故かちょい長めになってしまったので前後編に分けました。
あんまり長いと携帯から更新できないんですよ。
タイトルは『ミス・サイゴン』からいただきました。
この説明は後編の後書きに書きましたー。

【One long night time has gone】前編
堂上班 恋人前 革命直前



「笠原、手塚、ちょっと来い!」
「「はい。」」

入院中の玄田に代わり隊長代理となっている緒形の声が響き、
反射で2人とも敬礼は返したが思わず顔を見合わせた。
呼び出されるようなことをした記憶はない。

「何だろう?」
「お前また何かやったのか?」
「ちょっ!またって何よ。何もやってないっつーの!」
「じゃあ何だ?」
「知るか。」

背後に気配を感じ恐る恐る振り向くと堂上が厳しい顔で立っていた。
そして案の定拳を落とされた。

「お前たちは小学生か。」
「小学生って立派な社会人に向かって失礼千万なんですけど!」
「社会人だったら呼び出されて一々騒ぐな!とっとと隊長代理の所へ行って来い!」
「「はいっ!」」

敬礼を返し緒方の下へ向かった。

「大変だね、班長。2人とも子どもみたいで。」
「全くだ。笠原は元々だったが手塚は前のが大人っぽかったんじゃないか?」
「んー。笠原さんの影響じゃない?
誰かさんも笠原さんに関することだと子どもっぽくなってるもんね。くくっ。」
「誰かさんって誰だ!」
「言ってもいいの?」
「嫌、言わなくていい。」
「くくっ。子どもっぽい堂上も面白いけどね。」
「うるさいっ。」

小牧に口で勝てないと分かってはいてもつい突っかかってしまう。
やはり負けず嫌いな性格だからなのだろうか。
査問以来徐々に自分を抑える術を身に付けたと思っていたが、
郁の影響かつい子どもっぽくなってしまうことがある。
笠原郁。
単なる手のかかる部下だと思っていた。
いや、そう思うように努力してきた。
それが茨城で「最後まで同じ景色を見る」と言われてからはその努力は止めた。
自分の気持ちに向き合うと決めた。
そのため2人で出かける約束も取り付けた。
その約束が果たされるのは次の公休だ。
その時自分の気持ちも告げようと思っている。

「堂上、ニヤついてるよ。次の公休が楽しみなのは分かるけど―。」
「バカ、そんなんじゃない!」
「ふーん。じゃあそう言うことにしておくけど部下の前でその顔は止めた方がいいよ。
手塚の堂上信仰が一気に崩れちゃうよ。くくっ。」
「知るか!」

小牧のからかいを無視して仕事に集中した。
うっかり自分の世界に入っていたらしい自分に思わず苦笑いした。
初めて郁に会ったときから郁のことになると余裕がなくなってしまう。
そんなことを考えつつ目の前の書類を片付けていると、
隊長代理に呼ばれていた部下2人が戻ってきた。

「2人ともお帰り。隊長代理なんだって?」
「明後日の関東図書基地全体集会で特殊部隊の役割を2人で話すよう言われました。」
「へぇ。堂上知ってた?」
「あぁ、昨日の班長会議で話が出たからな。」
「明後日って急すぎますよ。
実際の業務内容とかも含めて話せって言われたんですけど何話せばいいんですか。」

そう言う郁の表情は明らかに不服そうだ。

「まあ、そんな顔するな。確かに急だが話すことなら何でもあるだろう。
この間の県展の話をメインにしてもいいんじゃないか。
あとは館内警備だって色々あるだろう。」
「っていうか何で私もなんですか?
手塚だけでいいじゃないですか。」

人前でしかも大人数の前で話すなんて経験したことがない。
何においてもトップクラスの手塚ならそつなくこなすだろうが、
自分にそんなことが出来るとは到底思えない。
まして自分達は特殊部隊の中で一番の下っ端だ。
どう考えてもおかしい。

「お前たちは特殊部隊に入ってもう2年半経ったんだ。立派な特殊部隊隊員だ。
それに笠原、お前は全国で女子初の特殊部隊隊員だ。
お前が選ばれるのは当然のことだろう。」
「でも―。」
「ほら、痴漢の囮捜査とかお前じゃないと出来ないことがあるだろ。
そういうことを話せばいい。
大丈夫だ、お前なら出来る。相談には乗ってやるから。」

ポンポンと頭を叩くと「頑張ります!」と気合いの入った返事がガッツポーズと共に返ってきた。
その力強い返事に思わず苦笑いをしてしまった。

「堂上、笠原さんが心配なのは分かるけど手塚の心配もしてあげて。」
「いえ、自分は別に―。」
「そうだな、お前は大丈夫だろう。心配はしてない。励め。」
「はい。」
「えっ、それだけなの?笠原さんにはあんなに親切なのに。手塚可哀想だよ。」

郁や手塚は気付いていないが明らかに小牧はからかい口調だ。
口調だけでなく堂上を見る顔には含み笑いを感じる。

「それは―。大人数の前でスピーチなんて、こいつがすんなり出来ると思うか?」
「教官!私だって―。」
「出来るのか?」
「うっ―。出来ません。」

さっき私なら出来るって言ってくれたのに。
あれはやっぱり説得させるために言っただけだったんだ。
郁が詰まった所で手塚も口を挟んできた。

「自分も笠原のようには心配されたくないので。」
「ちょっと手塚!」
「何だよ。何か文句あるか?」
「そんな言い方しなくたっていいじゃないよ!」
「まあまあ、笠原さん。ちょっと落ち着いて。」
「小牧教官、2人に何か言って下さいよ。」
「笠原さん、俺嘘つけないよ?」
「小牧教官まで―。の、飲み物買ってきます。」

笑顔で言い放つ小牧にすっかりしょぼくれ涙が出そうになった。
飲み物買いに行くというのを口実に事務室の外へ出た。
生憎今日は雨で外へは行けない。
一番人が来ない階段の陰に座り込んだ。
やっぱり3人の言う通り自分には大勢の前で話すことなど出来ないのかもしれない。
隊長に無理ですってもう1回言ってこようかな。
堂上の自慢の部下でありたいと思っているのに自分は足を引っ張ってるだけだ。
沈む一方の思考についに堪えていた涙がこぼれた。
一度こぼれるともう止まらない。
声が出ないよう手の甲を口に押し当てて泣き続けた。
ふと頭に手が乗った。
顔を上げなくても分かる。
いつも容赦なく拳骨を落とすが落ち込んでいる時には必ず探しだし慰めてくれる魔法の手。

To be continued.


中途半端な場所で切りました。
でもここがちょうどよさそうだったんだもん。
この手が誰の手かはお分かりですよね?
まさかのこまっきーで郁ちゃんビックリ!っていうのもたまにはいいですかね?
いやぁ、それは書きにくいな。
実は危うく玄田隊長を登場させるとこでした(^^;
途中で気付いて副隊長に変更しましたw
危なかったー。気付いてよかったです。
そして『緒形』だか『緒方』だかいつも悩みます。
愛が足りないな、愛が(笑)
よろしかったら後編もお付き合い下さい
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