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あなたとカモミールティーを

【On my own】

バレンタインネタは書かない予定だったんですけど、
一応修論が一区切りついたので書きます(笑)
急遽書いたのでアレですけどよかったらどうぞ。
因みに20000ヒット御礼でこちらは持ち帰りフリーでございます。
こんな作品でも持ち帰ってやろう!という勇者様がいらっしゃいましたらどうぞ。
お持ち帰りの際には一言いただけると嬉しいです。

【On my own】
特殊部隊 恋人前



「あぁ、もう!何で特殊部隊は女子私だけなんだよ!」

夕食後、部屋でまったりとティータイムを楽しんでると突如郁が文句を言い出した。
配属されてまもなく8ヶ月経つというのに今さらの文句は明日がバレンタインだからだ。

「仕方ないじゃない。あんたみたいな熱血バカ、他にはいないわよ。」
「熱血バカ言うな!業務部はいいよね。女子たくさんいて。」
「まあね。別にあげなくたっていいんじゃないの?」
「そう思ってたんだけどさ、ここ数日やけにみんな優しくてね。
絶対狙ってるとしか思えないんだけど!」

いつもみんなのコーヒー入れたり、コップ洗ったりといった雑用は進んでやることもあれば、
下っ端な上に女子なのでという理由で押し付けられことがよくある。
それがここ数日は気味が悪いくらいなく、
さらに気味の悪いことにコーヒーを入れてくれることさえある。
そして「俺は甘いの好きだから」などと言ってくる。
完全に期待してるとしか思えない。

「で、何あげるの?」
「うーん、チロルチョコとかにしようと思ったんだけどそれじゃあんまりだよね。」
「あら、別にいいんじゃない?安くてそこそこ美味しいし。」
「だけど集中砲火浴びそうだからさ。」
「まぁ、それは言えるわね。」
「だからコレにした!」

そう言って郁が出したのはハート型のナッツが入った某ケーキ屋のチョコだった。

「あー、コレ美味しいわよね。」
「でも結構な出費だったよ。1人で50個だよ。」
「ご苦労様。で、班にもこれなの?」

柴崎の疑問は最もだった。
班には色々と迷惑をかけている。

「班には別に1人1つ買った。」
「そうよね。みんな同じやつにしたの?」
「ううん。1人ずつ変えたよ。
でもさ、小牧教官には毬江ちゃんいるのにあげちゃっていいのかな?」
「平気じゃない?部下からの義理チョコなんだから。」
「そうだよね。よかった。」

* * *

翌朝、いつもは出勤ギリギリの郁が珍しく早く事務室に行った。

「おはようございます。」
「おはよう。随分早く来たな。何した?」
「失礼な!別に何もしてませんよ!
何ですか、その何かしたの前提な口ぶりは。」
「確率の問題だ。」
「チョコ配ろうと思って早く来たんです。」
「あぁ、そうか。今日バレンタインだもんね。
笠原さん女子1人だから大変だよね。」

そう言って労ってくれるのは流石の小牧だ。

「そんなこと言ってくれるの小牧教官くらいですよ。
みんなここ数日優しくて明らかにチョコ狙いとしか思えませんでしたよ。」
「あれは見てて面白かったね。くくっ。」
「ちょっと配ってきちゃいますね。」

お菓子はいつもお茶請けコーナーに置いているがそれだとこの特殊部隊のことだ、
1人で何個も持って行って食べられない人も出てくる。
なので銘々の机に置くことにした。

「1人1つですからいない人の机から取ったりしないで下さいよ!」

配りながら念のため注意した。

「笠原、まさかこれがバレンタインのチョコか?」
「そうですよ。」
「ちょっと色気なさすぎだろうよ。」
「あんなに優しくしてやったのによ。」
「下心見え見えだっつーの。だいたい一士の手取りがいくらだと思ってるんですか!
他の部署と違って私は1人で50人分買わなきゃいけないんですからね。」

郁が文句を言うとみんな渋々黙った。

「昇進したらもう少しいいチョコにしろよ」
という声も聞こえて来たが聞かなかったことにした。
席に戻ると今度は班に配り始めた。

「ありがとな。何で他の奴らに配ったのと違うんだ?」
「いつもお世話になってるので―。」
「そんなに気遣わなくていいのに。ありがとね。」
「いえ、ほんの気持ちなので。」

そう言って郁が自分の席に戻るのを見届けると小牧は堂上に向き直った。

「で、堂上は何でそんなに眉間にシワよせてんの?」
「別に何でもない。」
「ごめんね、堂上。俺までもらっちゃって。」
「ゴボッ。」

小牧の言葉に思わずコーヒーを噴き出した。
小牧のやつ何バカな事を言ってるんだ。
笠原から自分だけに特別なチョコを期待したなどあり得ない。
あいつはただの手のかかる部下だ。
それ以上でもそれ以下でもない。

「堂上、どうしたの、ボーッとして?」
「いや、スマン。何でもない。」
「でも堂上がバレンタインのチョコもらうなんてね。笠原さんからだから?」
「ベ、別に笠原からとか関係なく部下からのだからだ。」
「ふーん。じゃあそういうことにしておくよ。お返しちゃんとあげなよ。」

言われなくてもお返しはあげるつもりだ。
笠原が好きそうなもの―。
一体何だ?

fin.


というわけで入隊1年目のバレンタインにしてみました。
この頃は篤さんは頑なに宝石箱に蓋をしてる時期で、
郁ちゃんは自覚なし期間ですよね?
なのでこんな感じかなと…。
またしても手塚が出てないんですよね(笑)
まだ出勤してないんだよ、きっと!
んで出勤してきたら珍しく郁ちゃんが先にいて、
「笠原より遅く来てしまった…。うぉぉぉぉ゜」とかなっててくれ(笑)
郁「手塚、遅い!」
手「お前が早すぎるんだろ。」
郁「えー!そんなことないよー。はい、コレ。」
手「なんだ?」
郁「バレンタインだよ。」
手「あぁ、それで早く来たのか。お前より遅いと思って焦ったよ」
って会話が繰り広げられたに違いない。
堂上さんはお返し何上げたんでしょうね?
この続きはホワイトデーに。
忘れなければ書きますw
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