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あなたとカモミールティーを

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【篤姫と郁姫10】

こんばんは。
今日は折角の東京マラソンなのに雨でしたね。
朝は降ってなかったのかな?
起きたの11時過ぎだからわからないや。


さて、連載の続きです。
9から大分経っちゃってすみません。

【篤姫と郁姫9】の続きです。

【篤姫と郁姫10】
パラレル

苦手な方は猛ダッシュでお逃げ下さい。



何で私泣いてるんだろう―。
堂上様が仏頂面なのはいつものことなのに。
あの様な格好させられていればいつも以上に不機嫌そうなのも分かるのに。
なのに何で涙止まらないんだろう。

「郁姫様―。」

急に男の声で名前を呼ばれ慌てて涙を拭い振り向くと困ったような表情の堂上がいた。
思わず逃げようとする郁の手を堂上が掴み、
引き寄せると遠慮がちに郁の頭に堂上が手を置いた。

「郁姫様、何を泣いておられるのですか?」
「別に泣いてなんか―。」
「しっかりと泣いた顔になられてますよ。」

堂上に指摘されて顔を背けた。

「申し訳ありません。」
「何故堂上様が謝られるのですか?」
「私が泣かせたのでしょう。」
「別に堂上様のせいでは―。というか何故普段の声に?」

姫の格好をしているのに普段の声で話されると違和感がある。
でも落ち着くのは何故だろう。

「ずっと高い声で話していると流石に疲れるので。
小牧と話した結果、小声ならいつもと同じ声でも構わないだろうとなったのです。」
「そうだったんですか。でもその格好で低い声だと何だかおかしいですね。」

言いながら、くすりと笑った。

「そうですね。所で郁姫様、もう涙は止まりましたね?」

言われてみるとすっかり涙は止まっている。
というか言われなければ泣いていたと事実をすっかり忘れていた。

「郁姫様、別に自分は郁姫様に冷たくするつもりはなかったのです。
でもそう感じてしまわれたのなら自分の責任です。」
「私が勝手にそう思っただけですから。
堂上様は何も悪くありません。」
「いいえ。一人で傷付いて一人で解決しないで私の話を聞いて下さい。」

諭すように言われ黙ると普段では滅多に聞かないような優しい声で話し始めた。

「私はこんな格好を姫様に見られるのが恥ずかしかったのです。
もちろん任務ですから割り切ってはいます。
ですが郁姫様に見られるのだけはどうしても―。」
「もう言わなくてもいいです。
私が考えなしだったのです。
そんな格好でいるのを私なんかに褒められたくないですよね。
私なんかより全然お可愛いですし―。」
「は?あっ、失礼いたしました。
今なんと仰いましたか?」
「何度も言わせないで下さい。
私なんかよりお可愛いと申したのです。
胸だって私よりありますし。」

いつもよりさらに斜め上を行く郁の思考に流石の堂上も言葉をなくした。
それを肯定と取ったのか折角泣き止んだ郁が再び泣き始め、堂上は我に返った。

「郁姫様、私はそういうことを申しているのではありません。
それに誰がどう見ても郁姫様はお可愛くあらせられます。」
「え?」

今可愛いって言った?
堂上様と比較してとかでなく?

「それに小牧が姫様を『郁ちゃん』と呼ぶのが―。」
「堂上様―?」
「申し訳ありません、なんでもございません。
と、ところで、郁姫様にお願いが。」

郁の誤解は解けてはいなそうだが、
これ以上話すと墓穴を掘る気がしたので訓練のお願いをすることにした。
単純な郁のことだから違う話題にすればきっと落ち込んだことも忘れてくれる
と思ったのは内緒だ。

「お願いって何ですか?私で役立つことでしたら伺いますが。」
「実は武術の稽古をつけていただきたいのです。」
「私がですか?堂上様の方がお強いじゃありませんか。」
「それは普段の格好ではもちろんそうです。
しかしこの格好では思うように動けず、いざというとき不安なのです。」
「つまり女性の格好で武術を身に付けたいと?」
「姫様、どうかなさったのですか?」
「え?何がです?」
「いえ、やけに察しがいいので―。」

しまったと思ったときには遅かった。
バシンッという音と共に背中に痛みが走り痛みに思わず顔が歪んだ。

「っつ!もう少し手加減して下さい!」
「堂上様がバカにするからいけないのです。」
「別にバカにしたわけではございません。」
「いいえ、してました!」

そう言うと郁は勢いよく立ち上がり何処かへ向かおうと一歩踏み出した。
と思った瞬間、裾を踏んだらしくダーンという音と共に派手に転んだ。

続く


というわけで郁姫を慰めに来た篤姫。
2人きりの時は堂上ボイスに戻っていただきました。
しかし何故か上手く慰められない篤子ちゃんです。
そりゃ女装してるからどうも調子が狂っちゃうのだよ。
そして「アホか貴様!」を言えないのが辛い…
というか上手く書けないよー(・・;)
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