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あなたとカモミールティーを

【堂上家の厄日1】

調子に乗って2つ目のSSになる予定だったSSです(笑)
篤さん風邪ひくイメージないなと思いつつひいていただいちゃいました。
そしてとんでもない方向に突っ走ってしまいました(^^;
笑って見逃して下さい。

長くなってしまったので前後編1,2,3に分けました。

『図書館戦争』
堂郁+特殊部隊(結婚1年目?)
篤さん風邪っぴきです。



ふといつも隣にある温もりがないのに気付き目が覚めた。
枕元の時計を見ると午前3時を回った所だった。

「篤さん?」

急に不安になり寝室のドアを開けるとリビングに夫がいた。
こちらに背を向けていて何をしているか分からない。

「篤さん、何してるの?」
「郁か?すまん、起こしたな。」

そう言って振り向いた堂上の顔はいつもより赤かった。

「ううん。勝手に起きただけだから。で、何してるの?」
「いや、何でもない。」
「何でもなくないでしょ。顔赤いよ?」
「気にするな。」
「奥さんにも言えないことしてるんだ…。」

そうジト目で睨んだ瞬間「ピピッピピッ」と聞き慣れた電子音が鳴った。

「体温計?篤さん熱あるの?」
「いや、そんなにないと思うんだがちょっとだるいから念のため計っただけだ。」
「何度?ちょっと見せて。」
「8度6分だ。」
「熱あるじゃん!待って今薬出すから。」
「スマン。」
「そんな謝らなくていいって。はい、飲んで。」
「ありがとな。」
「先に寝てて。氷枕持って行くから。あっ、これ首に巻いて。」

そう言ってタオルを渡した。
堂上が寝室へ向かうと押入れから氷枕を出して支度を始める。

「あれ?氷枕って氷だけ入れればいいんだっけ?」

とりあえず氷だけ入れて自分の頭にあててみた。

「うーん…。なんかゴツゴツして痛いかも。やっぱり水も入れるのか。
タオル巻いてこれでよしっと。」

氷枕を持って寝室に入ると堂上は赤い顔をして寝ていた。
眠る堂上の頭を持ち上げてなんとか氷枕をセットし、額に触れるとかなり熱い。

「熱上がってるのかな?濡らしたタオル持ってこようっと。」

市販の冷却シートでもよかったのだが独身時代に熱を出して貼ったとき、
ガビガビになって気持ち悪かったという経験があるからやめた。
タオルを絞りながら「なんか奥さんっぽいことしてるかも。」と考えて思わず赤くなってしまった。

「こんなこと考えてる場合じゃないって!」

急いで絞って堂上の元へ向かい額にタオルを乗せた。
すると眠っていたはずの堂上が目を開けた。

「あっ、ごめん、起こしちゃった?」
「いや、うとうとしてただけだ。ひんやりして気持ちいい。」
「よかった。ちゃんと寝て治してね。」
「あぁ、お前も早く寝ろよ。」
「うん、おやすみなさい。」
「おやすみ。」

軽く触れるだけのキスをして眠りについた。

眠りについたが堂上の様子が気になっ夜中に何度も目が覚めてしまった。
結局眠れないのでいつもより1時間早く起きることにした。
郁の献身的な看病の甲斐もあり熱は37度8分まで下がったがまだ高い。

「今日は篤さん仕事休みかな。っていうか休ませなきゃ!さっ、お粥作ろうっと。」

慣れない手つきながら何とか食べられる味の卵粥が出来た。
もういつもなら堂上が起きる時間だがやはり体調が悪いのか起きてくる気配がない。
お盆に薬と水も一緒に乗せて寝室へ運んだ。

「篤さん、起きられる?」
「んんっ。何時だ?」
「えっと、7時ちょい。」
「そんな時間か!支度するから起きる。」
「ちょっと篤さん、支度するって何の?」
「仕事に決まってるだろ。」
「休まなきゃダメだよ。さっき計ったけどまだ7度8分あるよ。」
「いや、しかし―。」
「しかしじゃない!たまには私の言うこと聞いてっ!」
「分かった。すまんな。」
「疲れが溜まったんだよ。はい、お粥作ったから食べて。不味くはないから。多分…。」
「多分って、お前なぁ。」

そう言って笑う堂上はやはり元気がなかった。

「あーん。」
「へ?篤さん自分で食べるんじゃないの?」
「風邪ひいてる時くらいお前に食わせてもらったっていいだろ。あーん。」
「もう、篤さん甘えん坊なんだから。はいっ、あーん。」
「熱っ。アホか貴様!冷ますくらいしてくれ。」
「え?熱かった?」

そう言って自分で食べてみると思った以上に熱かった。

「熱っ!ベロ火傷ひたー。」
「だから言ったろ?大丈夫か?」
「うん。大丈夫。ふーふー。はい、あーん。どう?」
「旨い!」
「本当?よかった。どんどん食べてね。あーん。」

食欲ないかと懸念したが堂上はよそったお粥を全部食べてくれた。

「はい、薬飲んで。」
「ん。看病してもらうっていいな。ありがとな、奥さん。」
「いきなり奥さんとか言わないでよ。」

顔が赤くなるのが分かったので慌ててお盆を持って寝室を出た。
食器を片付けながら「甘えん坊の篤さん可愛いかも」と思ったことは内緒だ。
そんなことうっかり言ったら不意打ちで甘えてくるに決まってる。

「私もう行くけど何か欲しいものとかある?」
「いや、大丈夫だ。気を付けてな。怪我するなよ。」
「うん。お粥まだ残ってるからお腹空いたら食べて。
お昼休みに1回帰ってくるけど何かあったら携帯ね。」

いつも堂上に言われる言葉を言うと堂上は苦笑いをしながら礼を言ってきた。

「じゃあ行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」

行ってきますのキスをして郁は仕事に向かった。


「おはようございます。」
「おはよう、笠原さん。あれ?堂上は一緒じゃないの?」
「あつしっじゃなくて堂上教官夜中に熱出しちゃって。今日はお休みでお願いします。」
「あぁ、それでか。」
「小牧教官?」
「笠原さん、鏡見てごらん。クマすごいよ。」
「うそっ!」
「ほら。」

そう言って差し出された鏡を覗きこむと目の下にくっきりとクマができていた。

「堂上の心配するのは分かるけど、笠原さんも倒れないようにね。」
「気を付けます―。」

席につくと先に来ていた手塚が心配そうに話しかけてきた。

「堂上一正大丈夫か?」
「うーん。昨日の夜は8度4分あったけど今朝計ったら7度8分まで下がってた。」
「低くはないな。」
「でしょ?なのに今日出ようとするんだよ!止めるの大変だったんだから。」
「堂上一正らしいな。」
「確かに。心配だからお昼休み戻るわ。」
「分かった。」

To be continued.



はい。ちょっと中途半端な所で切っちゃってすみません。
悪気はないんですけど思いがけず長くなっちゃったので…
当初はもっと中途半端なところで切る予定でした(笑)
これでも区切りがいいところなんです。多分。
篤さんは無事に治るのでしょうか?
明日もお付き合いください。
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| | 2010/03/01 (Mon) 23:22 [編集]


 
 

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