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あなたとカモミールティーを

【今も信じてる】

今回のタイトルは私が好きなミュージカル『ミス・サイゴン』から拝借しました。
この曲かなり好きです。
切ない?曲です。
ベトナム戦争が終わり、GIの恋人がアメリカに行ってしまい、サイゴンに残された彼女。
でも「あなたはいつか戻ってくる。愛は変わりはしない」と歌います。
一方アメリカではそおGIがうなされる枕元に奥さんが…。
彼女は「妻なのよ、言えないことを打ち明けて」と歌います。
もうね、私は毎回泣いてました。
置いていかれている彼女にも、うなされてるGIにも、苦しんでいる奥さんにも…
みんながみんな辛いんだなって歌です。
でも好きな歌!

がSSは切なくないです(笑)
まぁ、書いてるのが私ですから。
一応クリスマスSSです。
ネタみたいな感じですけど…
間に合わないかと思ったんですが何とか間に合ってよかったです。
急いで書いたからヒドイ文です(爆)
気に入ってくださった方はお持ち帰り&掲載自由でーす。
まぁ、書いてなくてもコメント下さればうちの作品は何でもお持ち帰り&掲載自由です。
ゆる~い感じで書いてるだけなので(笑)

前置きが長くなりました。

堂上班+柴崎。
県展後、カミツレデート前~別冊1



クリスマスが目前に迫ったある日の昼休み。
堂上班と柴崎といういつもの組合せで昼食を取っているときのことだった。
クリスマス目前と言うこともあり話題はもっぱらクリスマスのことだった。

「なんか、あんまりクリスマスって実感湧かないなぁ。
イベントはあるけど毎年仕事だし。
その上もうこの年になるとサンタさんもプレゼントくれないし。」
「この年ってあんた何歳までプレゼントもらってたわけ?」
「何歳って?サンタさんは15歳までの子にしかプレゼントくれないんでしょ?
でも不思議だよね。何で煙突ないのに入って来られるんだろう?」

郁の言葉に思わず残りの4人が目を見合わせて沈黙した。
まさか…。
一番に沈黙を破ったのは柴崎だった。

「ねえ、笠原、まさかとは思うけどサンタクロースって本当にいると思ってる?」
「えっ?柴崎何言ってんの。いるに決まってるじゃん。」

やっぱり。かろうじて4人ともその言葉を飲み込んだ。
小牧はテーブルに突っ伏して肩を震わせた。
残りの3人は呆れるようにため息をついた。

「お前、やっぱりバカだ。」
「バカって何よ、バカって!」
「サンタクロースなんている訳ないだろうよ。」
「いるよ!だって手紙書いたら返事来たもん。」

その言葉に手塚は呆れ果てて黙ってしまった。

「あはははは。やっぱり笠原さんって抱きしめたくなるくらい可愛いね。」
「小牧教官までなんですか?」
「ここはやっぱり班長から教えてあげるべきじゃない?ねぇ、班長。」
「お前が教えてやればいいだろう。いちいち俺にふるな。」

教えてもらえると期待に輝いた郁の顔が堂上の言葉に悲しそうな犬の表情に変わった。
あまりの変わりぶりに堂上は思わず苦笑いした。

「堂上教官、教えて下さいよ。何ですか?」
ため息をつきつつ、叫ばないよう釘を刺して話し始めた。

「いいか、サンタクロースというのは本当にいる訳じゃない。」
「えーっ!いないんですか?」
「叫ぶな。話を聞け。サンタクロースは実在するのではなく伝説の人物だ。
聖ニコラウスという人が伝説の起源となっている。
貧しくて娘を嫁がせられない家の存在を知って煙突から金貨を投げ込んだそうだ。
それが偶々煙突の下に下げられていた靴下の中に入ったというわけだ。
だから煙突から入って靴下にプレゼントを入れるっていうことになってるんだな。」
「堂上よく知ってるね。」
「お前だって知ってるだろうが。」
「まあね。で、笠原さん大丈夫?」

小牧の言葉に郁を見ると目に涙を溜めていた。
いくらサンタが実在しないからって泣くことないだろう。

「笠原、お前サンタいないのがそんなにショックなのか?」
「違いますよ。そんなわけないじゃないですか。
ショックと言えばショックですけど。」
「そんなにショックじゃないなら何で泣いてるんだ?」
「聖何とかさんの話に感動しちゃったんです。」
「泣くほどか?」
「泣けちゃったんだからしょうがないじゃないですか。すごくいい話でしたよ。」
「まあ伝説になるくらいだからな。
泣くほど感動したならせめて名前くらい覚えてやれ。」
「う゛ー。名前覚えるの苦手なんですよ。」
「それは知ってるが、だからって唸るな。犬かお前は。」
「ちょっ!失礼な!犬ってもはや人間じゃないじゃないですか!」

言い合いが白熱しそうになったとき小牧と柴崎が2人で笑いだした。
見ると手塚が不貞腐れていた。

「手塚、どうしたの?」
「なんでもない。」

そうは言っても明らかに何でもなくない。

「何でもなさそうじゃないぞ。どうした?」
「あはは。手塚、教官と仲良く話せなくて笠原に嫉妬してるんですよ。」
「俺は嫉妬なんてしてない!」
「そうかしら?どう思います、小牧教官?」
「何か拗ねてる感じだったね。でも手塚、堂上に笠原さんより構ってもらうのは無理だよ。」
「小牧!変なこと言うな!」
「だから拗ねてませんって!」

********************************************************************

1年後

「そう言えば郁、サンタのこと信じてたよな。」
「あ゛ーもう!何でそんなこと覚えてるんですか?早く忘れてくださいよ。」
「郁のことだから忘れないぞ。」

どうしてこの人はそういうことをさらっと言うんだろう。
恥ずかしさについ黙り込んでしまった。

「どうした?」
「教官はずるいです。そうやって不意討ちするし。」
「照れてんのか?可愛いな。」
「もう!からかわないで下さい。」

そんな他愛のない話をしていると1年前の会話が蘇ってきた。

「そう言えばあの時の手塚って拗ねてたんですか?」
「あの時っていつだ?」
「サンタの話したときですよ。」
「お前が泣いたときだろ?手塚もいたんだったか?小牧と柴崎は覚えてるんだが―。」
「えーっ!私が泣いたの覚えてるのに手塚のこと覚えてないんですか?手塚可哀想。」
「さっきも言ったろ?郁のことは忘れないって。」
「恥ずかしいことさらっと言わないで下さいよ。」
「別にいいだろ、2人なんだから。
そうだ郁、プレゼントは何が欲しい?」
「プレゼント?いりませんよ。」
「俺が買ってやりたいんだ。」
「じゃあ教官は何が欲しいですか?」
「そうだな―。」

お前が欲しい。そんなことを言ったら郁はどう思うんだろうか。
キスをするだけで頬を赤く染めてしまう郁だ。
そのキスだって退院してからはろくにできていない。
唇だけでなく郁の全てが欲しいというのは俺の勝手だろうか…。

「教官?どうかしたんですか?」
「いや、何でもない。」
「欲しいものありました?何か随分考えてましたけど。」
「俺はいい。それよりお前こそ見つかったのか?」
「はい!考えました。」
「何だ?」
「えっと、年明けのお休みにデートしたいなぁって。無理なら別にいいんですけど。」
「それはプレゼントじゃないだろ。他にないのか?」
「何でですか?教官と一緒に過ごせれば他には何もいらないんですけど―。ダメですか?」
「ダメなわけあるか。俺も郁と過ごしたいと思ってる。だからプレゼントじゃないって言ったんだ。」

それぐらい察して欲しいが相手は郁だ。
無理にプレゼント考えさせるのも微妙だから正月のデートまでにリサーチするかな。

「実家に1日ぐらい帰らなきゃいかんが後はあいてるからいつでもいいぞ。いつがいい?」
「じゃあ、元旦は実家に帰ってください。やっぱり元旦はご家族で過ごした方がいいと思うし。
それにお店も元旦って休みな所多いから。」
「そうだな。行きたいところ考えておけよ。」
「はい!あっ、初詣は行きましょうね。」

そう言って嬉しそうに笑う郁はひどく可愛かった。
やはり俺は郁が欲しい。

fin.



というわけでクリスマスSSお楽しみいただけたでしょうか?
手塚ファンの方すみません。
完全にキャラ崩壊してます(笑)
私の手が暴走しました。悪いのは私ではなく手です!
手塚の出番を確立しようとしたらこうなっちゃったんです。
何か手塚って書きにくい~。
そして、恋人前を初めて書きました。
恋人期間のが書きやすいかも。
タイトルの「今も信じてる」は郁ちゃんがサンタを信じてるっていうのにかかってます。
分かりにくかったかな?

因みに今年は我が家ではクリスマスやりません。
クリスチャンじゃないし、あんまり興味もなかったりするこの頃。
だからケーキ買う予定もありません。
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